Whereabouts; by G.D.M.T.

2017
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夏の終り



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夏の終る朝はやく 僕らは 海へつづく坂道をいそごう












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「おわりがおわる」ときを 見送るのは苦手だから












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「おわりのはじまり」のときに ただ そこにいたいと思うんだ












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ゆっくり ゆっくり 水平線から 朝陽がのぼると












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ほんのわずかなあいだ さざなみのうえ












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まばゆい光の道が ずうっと まっすぐ 空へとつながる












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そのむこうがわへ さそうように おどるように ゆれながら












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すると不意に 君が そのなかへ 溶けていってしまいそうで












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いつかまた ひどく暑い夏の日に 












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君が 遠いどこかへ 去っていってしまいそうで












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僕は あわてて 足もとの砂のほうに 眼を逸らす












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こころを 波が さらってゆく












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頬をそっと なでていった風が 打ち寄せる波を かすめた












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置き去りのパラソル そのままにして  気まぐれな週末にも さよならさ



【今日の一曲】

THE BED ROOM TAPE feat. 奇妙礼太郎 『 くじら 』
http://www.youtube.com/watch?v=U5rf-fA9Ipo






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台風が過ぎ去った8月最後の早朝、海まで車を飛ばして、夏の終りの朝陽を見にいきました。

空と海とが紅く焼けるのは、ほんの数十分、いや、わずか十数分ほどにも満たないでしょうか。
それはまるで、魔法みたいなひととき。


海面から太陽が昇りきってしまえば、すぐに辺りは、いつもの表情に返ってしまいます。











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海へむかう前の日の夜、以前ブロともさんに教えてもらってから、ずっと観たいと思っていた、
『 犬に名前をつける日 』というドキュメンタリードラマのDVDをみました。
http://www.inu-namae.com


愛犬を病気で亡くした傷心のテレビディレクターが、先輩の映画監督に促され、
“犬のいのち”をテーマにカメラをまわしはじめることで、イヌたちをとりまく現実をあらためて知ってゆき、
そのいのちの現場に、懸命に寄り添い続ける人々と出会うなかで、愛犬の喪失をただ嘆き悲しむだけではなく、
そこから自分に出来ることをみつけようとし、やがてまたふたたび、新たな愛犬と出会うまでの物語。

監督が4年をかけて撮り続けてきたドキュメンタリー映像に、小林聡美さんが主役を演じるドラマが混じりあうことで
そこにストーリー性が生まれ、動物と暮らしているひとにも、そうでないひとにも受け入れやすいであろう展開になっていたし、
できることならば、ひとりでも多くのひとに観てほしいなぁと思わされた内容でした。

映画のなかでは、殺処分に遭わされたり、行き場を失ってしまったイヌたちの過酷な状況もリアルに映し出されており、
随所で胸が苦しくなったり、ポロポロと涙がこぼれたりもしましたし、
また、ヒトとイヌとの絆のために人生をかけ、固い信念と行動力で活動を続ける方たちの姿にも強く心打たれましたが、
そうした部分にもまして、主人公が重い病気にかかってしまった愛犬を決して失いたくないという自分の想いのために、
できることならなんでもと、いくつもの病院を連れまわし、手術を受けさせ、入院を繰り返させるなど、
その弱ってゆく体を、ゆっくり自宅で休ませることもなく、“してしまってきた”たくさんのこと・・・
それがイヌのしあわせ(=ひとつのいのちの尊厳)を考えたとき、はたしてどうだったのか?というところへ
静かに想いを馳せるくだりがもっとも身につまされ、深く感じ入ってしまったのでした。

DVDを観終わったあと、その余韻にひたりながら、僕の横でスヤスヤと気持ち良さそうに寝息をたてているハグの顔をみたら、
なんだかどうしようもなく愛おしくなって、カノジョの躯を思いっきりギュッと抱きしめたくなってしまったのだけれど、
そういう行動がすでに、ひどく《ニンゲンよがり》なのだろうという気がしました。



ゆっくり、ぐっすり、おやすみ。 

僕はその寝顔を、いつまでも、飽きるくらいに、すぐ側でみているから。








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さて、この夏も、ハグと特に仲のよかった親友犬との悲しい別れがありました。

ハグと暮らしはじめて5年・・・ 毎夏ごとに、ハグのともだちは、すこしずつすこしずつ虹の橋を渡っていってしまうし、
僕がかつて実家で飼っていた歴代のイヌたちとの悲しい別れも、あれはいずれも、暑い夏の日のことだったように記憶しています。

僕とハグにだって、やがて必ず、そんな日はやってくるにちがいありません。











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それも、たぶんきっと、とても暑い暑い夏のある日に。












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夏が終わる頃になると、いつも聴きたくなってしまう歌があります。

大江千里さんの『天気図』という、知る人ぞ知る(・・つうかぁ、たぶんほとんどの人は知らないでしょうネ(ぷっ))名曲で、
その歌詞のなかにあらわれるシチュエーションが、僕がカリフォルニア大学バークレー校時代にすごした、
最後の夏休みの風景と、どことなくダブってしまうのでした(←文中に、一部虚言が混じっておりまする♪(んぷぷっ))


『 これからの雲行きは 僕にだってわからない
  今日一日が まぶしけりゃいい
  Darling You, Darling Me・・・ 』


とくにこのフレーズは、今年の夏はいつもと少し違う感触をともなって、僕の耳へ胸へと響いてきたのでした。



大江千里『 天気図 』
http://www.nicofinder.net/watch/sm21307018

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